ポリマーセメント防水施工
バルコニー床、鉄筋コンクリート製の車庫屋上、入口階段等、漏水が許されない箇所は塗装ではなく、完全に水の侵入を防ぐことができる「防水施工」が必要になります。
防水施工には、ウレタン防水、アスファルト防水、FRP防水等があり、その防水に応じての得意、不得意を踏まえて選定されています。
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↑ウレタン防水の剥がれ | ↑一度剥がれると、そこからどんどん剥がれる |
例えば、マンションのバルコニー床などに使われることが多いウレタン防水は、ゴム状の弾力性がある防水層を形成しますが、その弾力性ゆえに一度剥がれるとゴムシートを引き剥がすように繋がって剥がれてしまうような特性があり、積雪寒冷地域にあたる北海道では冬期間の水分凍結⇒凍結膨張により剝がれやすい傾向が強くなります。
その他の防水も単価が高く、耐久性とコストを鑑みた時、「剥がれに強くコストも低い防水」とは言えませんでした。
そのような経緯から、グリーンペイントでは施工後の経過実績を検証したうえで、ポリマーセメント防水をお勧めしています。
↑かなり劣化が進行してしまった裏口の階段
ポリマーセメント防水はセメント系基材と樹脂を混ぜ合わせた成分になっており、その成分構成からウレタン防水ほど柔軟ではないので芋づる式に剥がれるようなこともなく、かつ程よい柔軟性もあるため下地のひび割れにも追従してくれます。
またとても密着性能が高く、積雪寒冷地域特有の積雪による長期間湿潤でも剥がれることなく確実な安定性を持っています。
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↑アスファルト防水下地でもOK | ↑FRP防水下地でもOK |
そして何より一番優れた点は施工コストの低さにあり、施工の容易さが低コストを実現しています。
既存の塗装と比較して10%~20%低くなる程度であれば既存と同じ防水を選択するのも良いと思いますが、半額や1/3のコスト差であった場合、確実に「性能とコストに最も優れた防水施工」となります。
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1.下塗り専用プライマー塗装 | 2.防水基材1回目塗装 |
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3.防水基材2回目塗装 | 4.防滑トップコート塗装 |
施工手順は、まず高圧水洗浄で粉化物・付着物をよく洗い流してから、下塗りの専用プライマーを塗装します。
この下塗り専用プライマーはとても強力で、施工後の防水膜剥離を確実に予防してくれます。
その後、防水膜としての厚みと柔軟性を持たせるためのポリマーセメント防水基材を2回塗装し、最後に滑り止めの入った防滑トップコートを塗装して仕上がりとなります。
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施工ブログ:ポリマーセメント防水ビッグサンは寒冷地に向いている