高圧水洗浄
外壁は帯電性の付着物や、一部粉化した既存塗膜(チョーキング塗膜)など、塗替え時の塗料密着不良やサビの原因となる物質で覆われています。
![]() 紫外線等の劣化要因が影響し、チョーキングが発生します |
![]() 外壁の高圧水洗浄は必須です |
付着物除去には水圧力150kg/㎠の高圧洗浄機を使用し、壁から約30㎝位の距離で洗浄していきます。
この際、壁から離れるほど広範囲を洗浄できるので作業は早くなりますが、壁から離れることで水圧は下がり、肝心の汚れ(特に粉化した塗膜)除去力が弱くなります。そうならないために時間は掛かりますが適正な放射距離を保つことが重要です。
住宅1棟の高圧水洗浄の作業時間平均は一般的には2時間前後ですが、グリーンペイントでは5時間から、多い時では8時間洗浄作業を行います。
2時間以内で終了する洗浄作業はざっと洗い流す程度にしかならず、洗浄作業で本来の効果を発揮するためには5時間以上は必要になります。
施工ブログ:外壁の酷いチョーキング。洗浄の重要性を説明しています
↑洗浄前

↑洗浄後
劣化の進行により発生してしまった外壁の粉化物等は、高圧洗浄でしか除去することができないため、簡易的な洗浄作業を行うと、どんなに高性能な塗料を塗っても塗装後数年で問題が出てくるような欠陥につながります。
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↑止め釘の廻りから水が入っています | ↑これだけのサイディング基材が 粉化しています |
高圧洗浄をおろそかにし粉化物を除去せずに塗替えをした場合、粉化した基材の上に塗装された塗膜は非常に不安定になり、ちょっとした動きにより隙間ができ、そこから水が浸入します。
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↑粉化物を10年以上放置した結果、 ここまで深度のある欠損になります |
↑前回の塗替えで粉化物を除去しておけば ここまでの劣化にはなりません |
施工ブログ:洗浄が不十分だったためボロボロになったサイディング
窯業系サイディングは主成分がセメント系のため、浸水を繰り返すと基材粉化が発生しやすいので、メンテナンス年数を超過した外壁は高圧洗浄で確実に粉化物を除去しなければなりません。
施工ブログ:前回塗替え時の不備も高圧水洗浄ではっきりとわかります
施工ブログ:高圧水洗浄をしないとわからない欠損が沢山あります
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↑写真の黒い箇所はすべて基材が粉化した箇所で 水分を多く含んだ状態のため黒く見えます |
↑長期間の浸水はここまで深い粉化を 発生させます |
基材粉化、あるいは既存塗膜の粉化に浸透し、完全固着させる下塗り材は存在しておらず、高圧洗浄のみで粉化を除去することができます。
施工ブログ:モルタル壁洗浄。グリーンペイントの洗浄を詳しく説明
施工ブログ:シリコンシールによる汚染箇所。処理もせず塗装したため洗浄で剥がれます
高圧洗浄作業の重要性を理解している職工は、作業時間が長くなります。
