塗装後に塗膜がバラバラと剥がれるのには複数の原因があり、1つは下地処理不足による密着不良です。
塗膜は下地に密着していないと簡単に剥がれてしまいます。



前回塗装時に土埃が詰まっていた個所を下地処理せず、そのまま塗装したことが剥離の原因です
屋根は高い所にあるので下から見るとよく判りませんが、近づいて見ると実はとても汚れています。

![]() 黄砂、花粉、土埃 |
![]() 花粉と土埃の塊が雨水で集められたもの |
上記のようなものの他に、変質した塗膜等も中途半端な強度で付着しています。
大気中の酸化物質や酸性雨などの影響で、変質した塗装膜が浮き上がり表面が裂け、その中に泥や珪藻類が入り込みます。その異物が湿気を帯び、トタン素地を腐食させます。


ここにあげた例は一例ですが、このように屋根には様々な付着物がこびり付いていて、下地処理なしでいきなり塗装すると、間違いなく塗膜剥離が発生します。
施工ブログ:下地研磨なしのせいで剥がれた塗膜(中段以下から)
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